すみません、今週バタバタしてて遅くなりましたm(_ _)m
全体を通して、一言でまとめると
悪意のミルフィーユ
とでも言いましょうか。
この言葉が観劇中ずっと頭の中ぐるぐる
してました。
一人ひとりの悪意は概ねそんなに大したこと無くて、誰しも持っているようなものなのですが、積み重なっていくうちにとんでもない化け物みたいになって行く感じ。
蛇が各々のシッポに噛み付いてぐるぐるぐるぐる輪っかを作るみたいに、みんな誰かの悪事や悪意のきっかけを作っていて完全に悪循環を成している、そんな風にも感じました。
お勢さんは主人公なんだけど、物語の中心を成す
資産家強制入院事件
とそれに関わる複数の出来事には最後の方まで直接関係して来なくて
一つ高次元の場所にいて関係者たちを唆したり煽てたり弄んだりとまるで悪魔のような存在でしたね。
倉科さん演じるお勢は、妖艶でコケティッシュでありながら悪女故の孤独と悲哀も兼ね備えていてとても魅力的でした。
衣装も素敵でずっと観察してました😆
「本当にしたいことは既にしたことの中にしかない」
というセリフが繰り返し出て来て、自分の欲望に忠実なお勢の人となりをよく表していると思うのですが、このセリフを聞く度に
「うん、だから私も今ここにいる」
と思ってました(笑)
そういうことなんですよね。
我慢出来ない程の強い衝動を突き動かすものこそ
「本当にしたいこと」
と言えるのだと思います。
嫌だ、私ったら悪女の素質あり?
ダメだ。悪女は魅力的じゃないとなれないんだった(笑)
お勢以外も登場人物全てが魅力的で、特に女性には全員に共感できるところがありました。
資産家の娘に関しては
純粋が故の恐ろしさ
を感じました。
お勢さんにとって彼女はある種希望だったんじゃ無いのかなと。
息をするように男に媚びを売って、女からは疎まれて何処にも居場所が無い自分が運命的なものを感じたのが純粋無垢な娘で。
だから自分にもそういう純真な部分があるのかもしれない、と。
それで彼女が望む願いを肩代わりして叶えてあげようとしたのに実は惨事の遠因を作っていたのが彼女だと知った時、お勢さんはいよいよ自分の闇の部分を突きつけられたような気がしたんじゃなかろうかと。
うまく表現できないけど。
自分も悪い癖して裏切られた感半端無かったんじゃないかなぁと心中お察しします。
直接的に一番悪いのは代議士の六田ですけどね。
名前からして禍々しいよね。
(日本では6という数字は縁起が悪い場合がある)
資産家の後妻の様子が
善人が悪に染まっていく過程
そのもので、背筋が寒くなりました。
悪事って魅力的なんですよね。
悪い事をすること自体が目的になっていくような。
人間って破滅に向かって行く習性があるのかもしれない
と思うと怖いですね((( ;゚Д゚)))
資産家のお姉さんも人間臭くて好きだなぁ。
金持ちのお嬢様で、有名な小説家と結婚して何不自由なく過ごしていたところにお勢が現れてご主人を骨抜きにされちゃって頭に来て追い出したものの、腑抜けになって完全に創作意欲も無くしちゃって、時代的に女の人の働き口も無いし、そうなるとたかるしか無いよねぇ。
嫌味な役どころなのだろうけど、どことなく憎めないのは脚本と池谷さんの演技の妙なのだろうなぁと。
自分的には「紅子さーん!」(銭天堂)と興奮しておりました。
その他、「みいつけた!」などでもお世話になっておりますm(*_ _)m
本当は全員について言及したいのですが、このままだとこのブログの趣旨からかなり逸脱してしまうのでこのくらいにしておきます。
ところで坂口先生って何がしたかったの?
もちろんお金のためなんでしょうけど、そんなに欲深い感じでもなくてなんか行きがかり上付き合わされてる感。
かと言って罪悪感みたいなものも微塵も感じなくて。
精神病患者を入院と称してほとんど監禁に近い扱いをしているのも謎。
金儲けに一番手っ取り早いからなんだろうけど、もしかしてサイコパスってこんな感じなのかな?
始終飄々としていて冷静でそれが余計に不気味でかっこよくて素敵で゚+.゚(´▽`人)゚+.゚
←最後の方おかしいぞ💦
ようやくウチらしくなってきた(笑)
探偵に対して
「うちを動物園か何かだとお思いですか?」
とサラッと患者を動物扱いしてるのも怖い。
どうやって資産家を連れ出すかの算段をしている時の会話もまるで飯盒炊飯の段取りでも確認するかのように淡々としていて薄ら寒くて思わず笑えました。
ほんとに怖いと笑えちゃうんですよね。
悪事はバレちゃいけないことっていうのは分かっているけど倫理観とか道徳心みたいなのが完全に欠落している人物なのかも、と考えると僕蔵さんにうってつけの役どころじゃないか!
観劇中は容姿と演技に見蕩れてそんなところまで全く思い至らなかったぞ💧
もう一回見たいっ!
いや、ほんとに素敵だったの!
丸メガネ、昔風の白衣、縦縞のスーツ、ベスト、杖をついて足を引き摺る感じ
どこを取っても似合い過ぎっ!!!!!
あ、そうそう。
足が悪いっていう属性も坂口さんの異様な性格形成の一助になっているのかなぁとも思いました。
「この人はいつから足が悪くなったんだろう?」
ってずっと考えながら見てました。
足悪い役しんどいやろうなぁ(´;ω;`)
ԅ( ˘ω˘ ԅ) モミモミ
失礼しましたm(*_ _)m
僕蔵さんってメガネ上げる時片手でメガネを包み込むようにしてガバッと上げられるんですよ。
で、私その仕草がめっちゃ好きで、でもドラマの演技中はほとんど見れないんですけど今回生で見れて心の中で小躍りしとりました◝꒰´꒳`∗꒱◟◝꒰´꒳`꒱◟◝꒰∗´꒳`꒱◟
死体遺棄して帰ってきた時の御髪が乱れてる感じとかも素敵だったなぁ(´。✪ω✪。 ` )
もっとワシャワシャしたーい ヘ(°∀°ヘ)
失礼しましたm(*_ _)m
出されたジュース飲む時の警戒してる感じとかもすごく良かった。
六田さんは豪快に飲み干すんですけど、少しずつ飲んでて。
六田さん何の変化もないのに、坂口先生ちょっと胸の辺りに違和感を覚えているような表情をしていて、そのまま苦しみ出すのかと思いきやあっさり銃殺されちゃった。
私の前で…僕蔵がぁ。゚(つД`)゚。。゚(つД`)゚。。゚(つД`)゚。
その後また時間が巻き戻ってくれたからいいけどね😊
←いいんかいっ!
そう言えば六田の殺人は全力で止めてたから全くのサイコパスじゃなくて、そこの良心みたいなのは残ってるのかな?
わかんないけど、こういう余白が楽しいんですよね。
妄想族としては(笑)
謎が多いからね。
後はなんか、ソファに座りながら話し合いしてる時、俯いちゃったりなんかしちゃって、もぉ~~~
その角度好きーーーっ!!!
ってなってました(///∇///)ゞ
しみじみと
端正なお顔立ちだわぁ
と見蕩れてまちた💧
前から4列目だったんだもん。
今回も僕蔵さんを見るのにうってつけの席位置だった(*´ω`*)
しかも、私の右隣が空席で、あのお芝居を見られなかった方がいらっしゃったことは非常に残念なことではあるけれど、
私にとっては非常に僕蔵さんを見やすかった‹‹\(´ω` )/››
僕蔵さんの瞳の魅力は半端ないからね!
鋭くて冷たそうなんだけど、とっても暖かくて優しげな目をしてらして、私大好きで永久に見続けていたいんですの!!!
←知らんがな💧
例によってチラチラしか見れないんですけどもね(笑)
プロジェクションマッピングや舞台転換など駆使していて、すごく面白い構成でした。
2時間あっという間だろうな
って思ってたんですけど
面白いのに充実感がある
という、今までに経験した事の無い不思議な時の流れ方でした。
劇中に“電死”というパワーワードが登場していましたが(しかも坂口さんのセリフ)
私は恐らく
僕死
させられるんだろうなぁ💧
今回私は兵庫で拝見したのですが、直前で六田役の梶原善さんが新型コロナの濃厚接触者になられてしまって阿岐之将一さんが代役を務めてくださっていて。
もちろん善さんの芝居が見れなかったのは残念だったのですが阿岐之さんの六田がめちゃくちゃ良くて。
豪胆で自分勝手で自分から言い出したことなのに当事者意識がまるでないけど変に愛嬌があって、素晴らしかったです👏👏👏
イレギュラーな公演を拝見できて、それはそれで幸運だったのではないか、と思います。
六田と坂口さんセットで出てくることが多かったので、僕蔵さんも大変だったことでしょうね。
善さん抜けちゃったら必然的に僕蔵さんが年長者になっちゃうしね。
でも、そういうのを微塵も感じさせずに最高のパフォーマンスを提する俳優さんってすごいなぁ✨✨✨
ということでこれからも僕蔵に関する
したいこと
は全てしていく所存ですのでよろしくお願い致しまーす( ✌︎'ω')✌︎
←何の宣言…💧
音楽も素敵だったからサントラが欲しい!