2次創作 遺留捜査 「ストラップ」 第3話

色々考えてみたんですけれどもねー。
変な意味じゃなく、純粋に「かわいいおじさん」が好きなんだわ、ワタシ(笑)

くまもん的なノリで!

僕蔵さん以外だと、田山さんとか小日向さんとかエンケンさんなど…。
あ、やっぱり演技派というのも重要なファクターなんだわ!

エンケンさんって一見コワモテですが、すっごいおちゃめでギャップがぱねぇっす!

このブログのおかげで自分の新たな一面を発見できましたわ(笑)

ごめんなさい。疲れているのでなんかテンションがいつにもましておかしいっすm(_ _)m


さてさて、銀行強盗の捜査も本格的に始動いたしました!

犯人の残した不可解な言葉の意味とは?
仙堂刑事の恋の行方は?



銀行近くの商店街にて。

 遠山「昨日のお昼頃、ここを通る二人乗りバイク見ませんでしたか?」

 八百屋の店主「いやぁ、見なかったね。例の銀行強盗かい?」

 仙堂「あぁ…。ところで、自治会長さん教えてもらえる?防犯カメラの映像提出して欲しいんだけど?」

 店主「それなら洋品店だよ」

 仙堂「ありがとね」
 

洋品店へと向かう二人。

 相葉「仙堂さん!」

 仙堂「恵さん!どうしたんですか?」

 相葉「薬局の用事で近くの病院に行ってて、その帰りです。捜査、ですか?」

 仙堂「はい。昨日の銀行強盗の」

 相葉「そうですか、お疲れ様です。こちらは?」

 仙堂「あぁ、僕の相方の遠山刑事」

 遠山「遠山です。(仙堂に向かって)こちらは?」

 仙堂「相葉恵さん」

 相葉「相葉です。そこの伊東薬局で薬剤師をしています」

 遠山「薬剤師って、あ、あの『若くて、綺麗で、親切』な!」

 仙堂「お、おい!」

 相葉「何ですか、それ?」

 仙堂「な、何でもありませんよ…」

 相葉「はぁ…。あ、もしお時間よろしかったらうちで冷やし甘酒飲んで行きませんか?期間限定発売で一杯たったの100円!今日はお二人の分、私がおごりますよ!」

 二人「ありがとうございます!」
 

伊東薬局。

 遠山「はぁ!生き返るー」

 仙堂「ごちそうさまです」

 相葉「どういたしまして」

空いたコップを片付けに店の奥へ向かう。

 伊東幸子「あらあら、仙堂さん。銀行強盗の捜査で忙しいのはわかるけど、ちょっとくらい顔出してやったってよかったんじゃないの?」

 仙堂「え?」

 伊東「(小声で)恵ちゃん、『昨日の夜ももみの木に来なかったんです』ってさみしがってたのよ」

 仙堂「え?あ、ははは」

 伊東「喜んでんじゃないわよっ!」

 遠山「あの…」

 伊東「はい?」

 遠山「昨日のお昼頃、二人乗りのバイク見ませんでしたか?」

 伊東「さぁ、私は気づかなかったけど…。恵ちゃんは?」

店の奥から出てくる相葉。

 相葉「私もわからないですね。お役に立てずにすみません」

 仙堂「いえ」

 相葉「お二人とも、お体に気をつけてくださいね」

 二人「はい」


月島中央署・刑事課

 佐久間「ただいまーっす」

 水沢「どうだった?」

 二宮「それが、どちらも量産品で、購入者から犯人を絞り込むことはほぼ不可能ですね」

 水沢「そう…。聞き込みでも有力な情報は得られなかったし…。今のところわかってるのは、犯人の身長と女性行員が聞いた『はよしり』って言葉だけか…」

 佐久間「何ですか、それ?『走れ』の聞き間違えなんじゃないですか?」

 二宮「金詰めさせてる相手に『走れ』って、どういう犯人なんですか?」

 遠山「あるいは『早くしろ!』の聞き間違いだったりして」

 仙堂「あ、もしかしたら…」

 水沢「何?」

 仙堂「やっぱり『はよしり』であってるんじゃないですか?ほら、関西弁で『早く』のこと『はよう』とか『はよ』とか言うじゃないですか?」

 佐久間「でも、『しり』って聞いたことないじゃん?もしかして、おしりのこと?」

 仙堂「自分、関西を舞台にしたドラマを見た時に、『食べろ』のことを『食べり』って言ってるの聞いたことあるんですよね。もし、仮に命令形の『ろ』の部分が『り』に変わる法則があるのだとしたら…」

 糸村「『しり』は『しろ』の意味だと言うことですね?」

 水沢「だったら、どこの地域の方言か今すぐ調べて!」

 二宮「あ、ありました。命令形の語尾が『り』になるのは泉州弁の特徴だそうです」

 水沢「泉州って?」

 二宮「大阪府南西部を指すそうです」

 水沢「これで、犯人像を絞ることができそうね!糸村くん、お手柄!」

 糸村「ありがとうございます」

 仙堂「方言に気づいたのは、俺なんだけどなぁ…」


月島中央署・刑事課、夜

 二宮「長丁場になりそうですね」

 佐久間「あぁ。今のところ手がかりは『泉州弁を話す身長180cmの男』だけだもんな…」

 遠山「ところで、今日仙さんがぞっこんの薬剤師さんに偶然会ったんですよ」

 佐久間「えー!何だよそれ。何でもっと早く言わなかったんだよ!」

 遠山「忙しくてそれどころじゃなかったじゃないですか」

 佐久間「どんな子?かわいいの?」

 遠山「いやぁ、そりゃぁもう。気立てもいいし、仙さんにはもったいないですよ」

 仙堂「それくらい、わかってるよ!」

 遠山「うわぁ!仙さんいつから聞いてたの?」

 仙堂「最初からだよ!何で勝手に言うかな。せめて俺がいるときにしろよ」

 遠山「だって、仙さん怒るだろ!」

 佐久間「今もめちゃくちゃ怒ってるし」

 水沢「どうしたの?あー、みんなお腹空いて機嫌悪いな?そうだろうと思って、みんなに差し入れ!」

 相葉「『もみの木』特製、スペシャルミックスサンドでーす!」

 仙堂「恵さん!」

 遠山「なんで薬剤師さんが?」

 マスター「恵は薬局とうちと、バイトかけもちしてるんだよっ!」

 佐久間「え?ってことは、この方が、さっき遠山が言ってた?えー!すっげぇ美人。絶対彼氏いるでしょ?」

 水沢「さーくまー!」

 佐久間「失礼しましたーっ」

 相葉「さぁ、みなさんどうぞ召し上がれー」

 マスター「俺と恵とで一生懸命作ったんだから、残すんじゃねぇぞ!」

 佐久間「え、じゃおやっさんが作ったのと恵さんが作ったのがあるわけね?ねぇ、恵さんが作ったのどれ?」

 マスター「俺のじゃ気に入らねえのか?」

 佐久間「いや、そういうわけじゃないけど、親父が作ったのとかわいい女子が作ったのだったら、断然後者の方がいいに決まってるでしょ?なぁ?」

薄笑いを浮かべる一同。

 相葉「何言ってるんですか?マスターはこの道一筋四十年ですよ。素人に毛が生えた程度の私のなんかより、ずっとおいしいんですからね?」

 マスター「そうってことよ」

 仙堂「じゃぁ、遠慮なくいただきましょうか?」

 相葉「あ、仙堂さんのはこっち」

別に分けたサンドイッチを手渡す。

 相葉「仙堂さんは、からし多めですよね?」

 仙堂「ありがとうございます」

 佐久間「何だよ、何だよ!仙堂さんだけ特別かよっ!」

 相葉「すみません。みなさんの好みはわからなかったもので」

 水沢「こんなのにまともに相手する必要ないって」

 佐久間「冗談だよ!じゃ、俺らもいただきまーす!」

次々にサンドイッチを取り分ける捜査員たち。

 マスター「じゃぁ、俺は店片付けないといけないから、先に帰るわ。恵は、ここ片付けてから直接帰っていいから」

 相葉「はい」

 糸村「ここの片付けは僕たちでやっておきますから、恵さんもどうぞ」

 糸村を制する水沢。

 水沢「ここ片付けてもらえると、助かるわー。あ、そうだ!仙堂、もう遅いから、恵さん帰るとき送って行ってあげなさい。ね?」

 仙堂「は、はい」

~続く~


水沢課長、部下思いのいい上司^^

次回、恋も事件も急展開っ!