2次創作 遺留捜査 「ストラップ」 第7話

昨日は「スジナシ」を聞きながらお皿洗ってました、ぎーやなです。
だってだってー、なかなか「ぼくコレ」見るヒマないんですものー(><)

久しぶりに“聞いて”みて、改めて演技力に圧倒されたのと同時にトークパートで「やっぱりこのおじさんかわいい」ってなりました(笑)

僕蔵さんの基本属性って、「怖い」でも「キモい」でもなく「かわいい」なんだなーと。
←あくまでも個人の見解ですm(_ _)m

さてさて、前回では大阪時代の恵の素顔が明らかになりましたねー。
恵の正体とは、一体…。

そして、ホームレスが見つけたもの、とは?





月島中央署・刑事課

 水沢「銀行強盗に使われたナイフと手袋が見つかったって、本当?」

 二宮「はい。浅草でホームレスがゴミをあさっている際に発見した模様です。今、科研に回して指紋等採取しているところです」

 遠山「こっちは目撃情報が得られました。銀行強盗が起こる2、3日前に銀行付近をうろつく男の姿が目撃されています」

 水沢「銀行強盗の方は、徐々にホシに近づきつつあるわね」

 佐久間「相葉恵の方は、どうなんです?」

 水沢「相変わらずあんな感じよ。『私がやった』の一点張り。でも、凶器の在り処とか、具体的なことを聞こうとすると、途端にだんまりで。絶対何か隠してるに違いないわ」

 村木「糸村さん、いますか?」

 糸村「村木さん!何かわかったんですか?」

 村木「お礼が先でしょ、全く」

 糸村「勿体ぶらないで、教えてくださいよ」

 村木「はい。これが復元した紙です」

 糸村「手帳サイズですね。篠原優美…」

 村木「光に当ててみてください」

 糸村「あ、透かしが入ってますね。フクロウが万年筆をくわえてる絵、ですか?」

 村木「紙の大きさとデザインからおそらく生徒手帳ではないか、とあたりをつけて、うちのデータベースに入っている都内の全学校の校章と照らし合わせた結果、私立英光女学院のものだとわかりました」

 糸村「さすが村木さん、仕事が早いですねー」

 村木「何故だろう、全く嬉しくない」

 水沢「英光女学院に篠原優美なる生徒がいるかどうか、明日の朝一に確認しましょう」

 村木「それと、銀行強盗が捨てたと思われるナイフと手袋の件ですが、手袋から指紋は採取されたものの、前科者の中に一致する者はいませんでした」

 佐久間「事件前に目撃された不審人物の身元の特定が急務ってことか」

 村木「もう帰っていいですか?2日寝てないので」

 糸村「あの…。もう一つだけ、お願いできますか?」

 村木「できません!」
 
 
翌日、伊東薬局にて。

 二宮「最近、相葉恵に変わったところはありませんでしたか?」

 伊東「さぁ…あ、そう言えば」

 佐久間「何です?」

 伊東「恵ちゃん、事件が起こる何日か前に除草目的でヒ素を買いました」

 二宮「ヒ素、ですか?」

 伊東「えぇ。もちろん、正規の手続きを踏んで、ですけれども」

 佐久間「棚橋を殺害する目的で購入した可能性が高いな」

 二宮「はい」

 伊東「ねぇ、本当に恵ちゃんが犯人なんですか?」

 佐久間「今はまだ何とも」

 伊東「あの子、真面目で気立てが良くて、よく気がついて…。人殺しするような子じゃないわよ」
 
 
喫茶・もみの木にて。

 マスター「おい、仙堂はどうしたんだよ」

 二宮「捜査からはずされてます」

 マスター「そんなもん関係ねぇ。俺は仙堂にしか話すつもりはねぇ。さっさと帰りな!」

 佐久間「意地悪言わないで教えてくれよー」

 マスター「仙堂連れて来やがれ!首根っこ捕まえてでも」

 二宮「そんなことしたら、上が黙ってないよ」

 マスター「誰が警察官として連れてこいっつった?一人の男として、ここ連れてこいつってんだよ!」

 佐久間「ややっこしいなー、ほんと」
 
ドアが開く。

 マスター「噂をすれば、来やがった!」

 二宮「仙堂さん!大丈夫ですか?こんな所に来て」

 仙堂「コーヒー飲みに来て、何が悪い?」

 マスター「お前らより、よっぽど物わかりがいいじゃねぇか」
     
表に出て、準備中の札を下げる。

 マスター「ほれ、もう終いだよ。二人とも帰った、帰った」

 佐久間「ほんとに面倒臭いおやじだなー」


二人きりになった店内。

 マスター「恵と棚橋って男が言い争ってるところを一度だけ見たんだ」

 仙堂「それはいつ頃?」

 マスター「殺される一週間ほど前だ」

 仙堂「内容はわかる?」

 マスター「約束が違う、とか、そんなこと絶対にしたくない、とか言ってたな」

 仙堂「そうか…」

 マスター「おい、お前はどう思ってるんだよ」

 仙堂「どうって?」

 マスター「まさか、お前も恵がやったと思ってんのかよ?」

 仙堂「わからない。でも、何か裏があるんじゃないかとは思う」

 マスター「わからないって何だよ、それ。信じてないのか、恵のこと」

 仙堂「信じたいよ、俺だって。でも、俺は警察官なんだよ。私情を挟んじゃ、いけないんだよ…」

 マスター「馬鹿野郎!警官である前に一人の男だろ!お前が信じてやらねぇで誰が信じてやるんだよ!昔のこと黙ってたのが許せねぇのか?ろくでもない男と関わってたのが気にくわねぇのか?ふんっ、お前の気持ちは所詮その程度のもんだったのか」

 仙堂「うるさい!オヤジに何がわかるんだよ!」

 マスター「じゃぁ、お前には何がわかってるんだよ?え!恵を責める前に、恵が追いつめられていたことに気づいてやれなかったてめぇを責めやがれ!」

 仙堂「言われなくたって、言われなくたって…」

 マスター「もし、人を殺さないといけないくらい追いつめられてたとしたら、あの子だったらどうするか?頭冷やして考えてみな?」

 仙堂「え?」

~続く~

恵は一体、何を隠しているのでしょうか?
篠原優美とは?

マスターの意味深発言は?

次回、遂に銀行強盗事件に進展が!
お見逃ししても、全然構いません!(笑)