2次創作 遺留捜査 「ストラップ」 第8話

最近、「おしゃべりクッキング」のエンディングが近付くと、

「ぼくぞーさん出てくるかなぁ?」

と頻繁に聞いて来るようになった、ぎーやなJr.

「今日は出てこないよー」

言っても、

「えー、出てくるよぉ」

の一点張り。

今日なんて、「家帰ってきたらママとぼくぞーさんキッチンにいてた」って言いだす始末。
私に向かって言ってたけど、その場にパパもいたのです。

誤解招くようなこと言うのやめてね!
←娘の夢の中のワタシ、ちょっとうらやましかったりもするぞ!(笑)

娘の発言が、どんどんややこしくなってる気がする(汗)


そして、このお話もいろいろややこしいことになってまいりました!





月島中央署・取調室

 水沢「あなたの部屋からヒ素が押収されたわ。何に使うつもりだったの?」

 相葉「棚橋を殺すために…」

 水沢「だったら、何でヒ素を使わずにナイフで刺したの?」

 相葉「そ、それは…」

 水沢「核心に触れる話になると、まただんまりってわけ?」

ドアが開く。

 仙堂「棚橋を殺すため、というのは嘘だね?」

 水沢「仙堂!あんたこんなところで何してるの!出ていきなさい」

 仙堂「考えたんだ。君が棚橋を殺さないといけないところまで追い詰められたらどうするか…。自殺しようとしてたんじゃないのかい?」

 水沢「自殺?」

 相葉「あっはははははは!あんた、お人よしの大馬鹿野郎だね?あんたが知ってる恵はアタシじゃないの。そんなことで自殺するんならね、もうとっくの昔に死んでるわよ!」

 仙堂「今の君の方が、ニセモノなんじゃないのか?何を隠してる?何故、そんな芝居をしてるんだ?」

 相葉「いい加減にしてよ!今の私が本当の私なの!もう顔も見たくない!私の前に二度と現れないで!」

 水沢「落ちつきなさい!仙堂、出ていって」

仙堂の退室後

 水沢「私も彼と同意見よ」

 相葉「は?」

 水沢「あなた一体何隠してるの?」

 相葉「何も隠してねぇよ。私が殺したっつてんだろーがよ!早く送検しろよ」

 水沢「それは私たちが決めること。それに、どうでもいい相手にあんなに怒るの?」

 相葉「どういう意味よ」

 水沢「顔も見たくないんじゃなくって、今の自分を彼に見られてるのが、耐えられないじゃないの?」

 相葉「は?」

 水沢「自分と彼が何の関係もないと強調してたのだって、彼に迷惑をかけたくなかったからじゃないの?」

 相葉「いい加減にしろよ!もう何も話さないから。黙秘よ黙秘!」

 
屋上にて。

 水沢「こんなとこ署長に見られたら、ヤバいわよ」

 仙堂「わかってます」

 水沢「まぁ、いいや。私が適当に取り繕ってあげるから」

 仙堂「ありがとうございます」

 水沢「で、なんか収穫あった?」

 仙堂「棚橋と恵がずっと続いていた、というのはおそらくウソでしょうね。彼女は棚橋から逃れるようにこっちに来てたみたいですから」

 水沢「ということは、棚橋が恵を追って上京した」

 仙堂「か、或いは偶然再会した」

 水沢「え?」

 仙堂「というのも、棚橋、大阪でヘマやらかして、雲隠れしてたみたいなんです。で、こっちで闇金の取り立てやってたみたいで」

 水沢「なるほどね。再会して、また脅されてたのか…」

 仙堂「俺、何にも気づけなかった…。そんな自分が情けなくて」

 水沢「仕方ないよ、女は嘘が上手いから」

 遠山「課長、銀行強盗の重要参考人、任意で引っ張ってきました…って、仙さん!」

 水沢「わかった、今行く!」
 

 佐久間「ここに映ってるの、恩田さん、あなたですよね?」
 
 恩田「えぇ」

 佐久間「銀行強盗が起こる数日前から何度もうろちょろするあなたが防犯カメラに映ってるんだけど、どうしてだろう?」

 恩田「この辺りはいっしゅく行くから、たまたま映っただけと違いますか?」

 佐久間「いっしゅく?」

 恩田「あ…」

ドアが開く

 仙堂「今『いっしゅく』って言いましたね?」

 佐久間「仙堂さん!さすがにヤバいよー!」

 仙堂「いっしゅく…。しょっちゅうと言う意味ですよね?泉州弁で」

 佐久間「泉州弁って!」

 仙堂「銀行強盗がね、女子行員さんに『はよしり』って言ってたんですよねー。これも泉州弁で『早くしろ』って言う意味なんですってね?」

 恩田「東京にいる泉州人なんて、ようけおるでしょう?そんなことで犯人扱いされちゃ困るなー。これ、任意なんですよね?じゃぁ、帰らせてもらいます」

 佐久間「わかりました。ただし、指紋をとらせてもらってからでいいですか?」

 恩田「え?」

 佐久間「ホームレスがね、浅草ののゴミ箱から犯行に使用されたと思われるナイフと手袋拾ってね?わざわざ届けてくれたんだよ。で、その手袋から、犯人のものと思われる指紋が、採取されてます。どうです?何もやましいことがなかったら、協力できますよね?」

 恩田「くっそぉ!」

 佐久間「それは、自供したと捉えても、いいね?」


刑事課。

 水沢「よく『いっしゅく』が泉州弁だってわかったわね?」

 仙堂「大阪府警の刑事さんに泉州弁について、色々教えてもらってたんです」


回想

 仙堂「これは本件とは関係ないんですけどもね?」

 権藤「はい?」

 仙堂「別件の犯人が、どうやら泉州弁をしゃべる人物のようでして」

 権藤「はぁ」

 仙堂「泉州弁について教えていただきたいんですけども」

 権藤「それやったら、うちにも泉州出身のもんが何人かおるから、ちょっと呼んできますわ」

 仙堂「ありがとうございます」

現在

 水沢「刑事はこうでなくっちゃね!」

~続く~

ついに、銀行強盗の方は犯人の片割れが見つかりました。
逃亡を幇助したもう一人の行方は?

恵がかばう人物とは?

次回、遂に大詰め!
(ひっぱるなぁ…)