俳優・正名僕蔵の特長についての考察

各記事でちょこちょこ書いてはいますが、「僕蔵さんのいいところ・すごいところ」を改めて考察し直して、今回まとめてみました。

初めに申し上げますが、かなり僭越で、「お前何さまやねん」的な見解が並びますことをおわび申し上げます。
←ぎーやな様じゃ!
←こりゃっ!

失礼しましたm(_ _)m

あくまでも個人の見解なので、読者様と意見の異なる部分も多々ございますでしょうが、一つ温かい目で読み流してくださいませm(_ _)m

・程の良さ
基本的に変質者や気持ち悪い役柄がイメージとして強いですが、決して気持ち悪過ぎることがないのです。

いわゆる“怪優”と呼ばれる方の中には、アクが強すぎたり、気持ち悪過ぎたりして使い勝手が悪い方が多いように見受けられます。
もちろん、そういう方も貴重な存在ではありますが、僕蔵さんは不気味な役では思いっきり気持ち悪いですが、役柄によっては全く気持ち悪さを感じない。

この私でさえ、「え?本当に同一人?」と一瞬混乱してしまうことすらあります。

また、顔もいわゆるイケメンではないけれども、ブサイクじゃないし、丁度いい感じです。
ぎーやなさん曰く、「隠れイケメン」(笑)
以外にアンクルパンツとかも似合ってたしw

・目
「いやいや、『僕蔵さんとぎーやな、目が似てるんですよぉ』とか散々言ってて、『目が素敵❤』ってそれ遠まわしに自分の目がイケてるって言いたいんやろ!」とお叱りを受けそうですが、ちゃいます。

まぁ、実際結構似てて、夜中の1時2時のぎーやなさんの“顔面僕蔵感”ハンパないんすけど(笑)
そうじゃないのです。

似てるっつっても、形だけなんで。
僕蔵さんの目って、まなこの奥からいい知れない魅力がひたひたと溢れてるっていうか、すごいんですよねー。

特に、芝居してる時。
やっぱ、目に惹かれるなーってつくづく。

あと、前にもちょっと言及したかもですが、右目が若干小さいのも魅力の所以かと。

どんだけ細かいとこ見てんねん!とつっこまれそうですが、まぁ、こんな常軌を逸したブログやってるくらいですから(笑)

ただ、ご本人に確認したことないので定かではありませんが、たぶんご自身もそのことに気づいてらっしゃるらしく、芝居してるときは意識して右目を心持ち大きく開けてるのか、左右の違いがほとんどわからないですねー。
特に最近は。

まぁ、役柄にもよりますが。

・身のこなし
これも、以前より述べていますが、所作が美しい。舞台出身の方はだいたいそうなのですが、僕蔵さんは抜きんでているように感じます(若干のひいき目は否めないけども)。

体も軽いですし、歩き方、走り方もきれい。アクション時のキレも最高!

・演技力の高さ
これが、一番のネックでしょうねー。

役になりきる俳優のことを「カメレオン俳優」とか「憑依型俳優」とかいいますけど、ぎーやな的に僕蔵さんは「異次元俳優」ですね。

もちろん、演技の好き嫌いありますし(実は大人計画の某氏の芝居は嫌い!どこがいいのかさっぱり笑)、他にも優れた俳優さんたくさんいらっしゃいますけれども、あえてこう言わせていただきます。

役によって全然別人だし、演じ分けが難しい同じ職業の役柄(刑事、弁護士、検事、医者など)も見事に演じ分けられてて、さすが!
馬場刑事と仙堂刑事、全然別人ですもんねー。

役者さんによっては、「あれ、これは〇〇なの?それとも△△?あー××だったのねー」ってなる方もいらっしゃるので(辛辣)

それに、テレビドラマであれだけ声色を使い分けている俳優さんを私は他に知りません。
しかも、ごく自然に。

テレビの時と舞台の時とで全然違う方はいらっしゃいますが。

声の高低だけじゃなくて、ちょっとくぐもった感じとか、同一人でもその時の感情によって震え声になってたりとかすごいんですよねー。

あんなん、理屈だけじゃできまへんで。
もう、体に染みついてるというか、板についてるというか…。

最近の若手俳優って「大根役者」って皆無だと思うのですよー。むしろおっさん世代の2世とか、若い時に顔だけで出て来たようなヤツは酷い。

それに比べて、20代30代の俳優って、というか歌手とかアイドルとかでも男女問わず、みんなある一定は越えてる感じですごいなーと。
今の若者は器用やなーと(ぎーやなはぶきっちょやけども)。

でもね、やっぱ技術重視な感じ。

セリフ回しも上手だし、表情の作り方とかも上手いけど、「首から上の芝居」という感が致します。
あ、もちろん、仕草とかもいいんだけど、そういう意味じゃなくって、感情から発露してる感がしないんです。

「あぁ、一生懸命自分なりに考えて、表情つくってるんだろうな」

って、感じてしまいます。

まぁ、元々芝居の勉強してなかったら、そこまで求めるのは酷ですね。

僕蔵さんの演技って、役柄の心理に寄ってっての結果なんじゃないかなーと。
もちろん、台本読んで、どんなふうに作ってくか考えて考えて作りこんでって、でも、最後は全部すっ飛ばして、感情に寄り添って芝居してるのではないかと、勝手に推察しております。

舞台出身者って芝居がオーバーって言う人もいるけど、私は違うと思う。
オーバーで細かくて声がでかくても、それが本当の芝居なんじゃないのかな。

ってか、本来芝居は舞台のものだし。
って、生涯みた舞台が2本だけ(「容疑者Xの献身」と「マンマミーア」)の私が言うのもアレだけど(笑)

余談ですが、「容疑者Xの献身」は川原和久さん目当てで観に行って、結構直前にチケット買ったのに、席が前から4列目で、しかもキャストが立ち止まってタイトルコールする時に私が座ってる席のまん前で川原さんが立ち止まっただけで声にならない悲鳴をあげたぎーやなさん。

生で僕蔵さんの芝居を直視できるのでしょうか?

さらに、相対して話すことなどできるのでしょうか?

大いに疑問です(笑)

とにもかくにも、正名僕蔵って、超絶凄い俳優なんですよー。
同時代に生まれてきて、ほんとに良かったなーって思う。
大袈裟じゃなく、マジで!