オリジナル創作 「おじさんロイド」 第1話

 
初めていらっしゃった方で今後も遊びに来てやろうかと思って下さる大変奇特な方は是非「ぼくようびのトリセツ」(https://blogs.yahoo.co.jp/uzukinokimi/36144883.html)も合わせてお読みください。
ちょくちょくお越しいただいている方も、結構頻繁に更新していたりするのでたまーに見返していただけたらありがたいです(^ω^)
随時コメント大歓迎!忌憚のない感想をお寄せいただければ幸いです♪

 なんだかんだで「創作」も第4弾!
 しかも、2次創作じゃなくて完全オリジナルなのは今回が初めて!

 制作期間実質3日(というか正味7時間程度)
 なので、内容は保証できません!(><)
 
 全7話(仮)です!
 刻んでいきます(笑)

 その間に「アーカイブス」の貯金をしておく…。

 ではでは、早速どうぞー!


 

 自宅のPCに向かう香織(30)。
  
  香織「ふーん。お手伝いアンドロイドねぇ」

 サイトにはお手伝いアンドロイドの説明や種類などが載っている。

 香織「高っ!一体50万とか。ないわー…ん?」

 ふと“モニター募集”の文字に目を止める。

 香織「なになに…。応募された方の中から抽選で5名様にお好きなアンドロイド一体無料でプレゼント!当選された方には月に一度弊社に出向いていただき簡単なモニター調査にご協力願います、か…。クジ運悪いし、当たるわけないけど」

 応募フォームに必要事項を記入する。

 香織「えっと…どのアンドロイドにしようかな?おばあさん、はこっちがお手伝いしてあげないといけなそうだし、あばちゃんは口うるさそ。ってか、苦手。子どもは…電球取り換えてもらえなそうだし。お、イケメン!って…崇史が嫉妬するからやめとこ。じゃぁ…よし、これにしよ!」


 数日後。日曜日の朝。

 寝ている香織。インターフォンが鳴り、ムクムクと起きていく。

 香織「ったく、誰だよ。こんな朝っぱらから…」

 インターフォンの画面を覗き込む。そこには50絡みのおでこの広いメガネの男が立っていた。

 香織「ん?この人どっかで見たことあるような…あ!アンドロイド」

 恐る恐る応答する香織。

 香織「あの…もしかして」

 男 「モニターご当選おめでとうございます。私お手伝いアンドロイドのマナブと申します」

 香織「あ、どうぞ…」

 オートロックを解除する。


 数分後。ローテーブルの座布団に座るマナブ。香織がお茶を出す。

 マナブ「あの…アンドロイドはお茶は…飲めません」

 香織「あ、ごめんなさい、おじさん」

 マナブ「おじさんじゃありません!マナブです!」

 香織「ご、ごめんなさい、マナブさん」

 マナブ「呼び捨てで構いませんよ。私はあくまで香織さんのお手伝いですから」

 香織「で、でも…年上の方を呼び捨てっていうのは、いくらアンドロイドとはいえ…」

 マナブ「僕は生まれたてなのでご心配なく。見た目の設定は47歳ですが、先日工場から出荷されたばかりですので」

 香織「でも、やっぱり抵抗が…」

 マナブ「だったら、くんづけでお願いします」

 香織「マナブ…くん?しっくり来ないけど、まぁ、はい。じゃぁ、それで大丈夫です」

 マナブ「ありがとうございます、香織さん」
 

 マナブはどこからどう見ても人間のおじさんそのものだった。しかし、どことなく目は虚ろで、表情や声に若干の違和感がある。また動き方も、いわゆる“ロボット”感は全くないものの、ほんのわずかなぎこちなさが見受けられる。


 マナブ「充電はこのマットで行います」

 手提げ袋からタオルケットのようなものを取り出す。それにはコードがついていた。

 マナブ「このコンセントをさした状態で横たわると充電される仕組みです。6時間の充電で18時間稼働します」

 香織「つまり、トータル24時間ってことですね」

 マナブ「はい。なので香織さんがお休みになられる時に一緒に充電するというのが無難かと。基本的には僕自身が充電の作業を行いますが、万一電池が切れて動けなくなった際には、よろしくお願いします」

 香織「あ、はい…」

 マナブ「あと、充電中は省エネモードに切り替わります。急なご用の際には左手首の内側にあるこのボタンを押してください。通常モードに切り替わるので」

 香織「押さなかったら、作動しないってことですか」

 マナブ「はい。まぁ、人間のみなさんが寝ている状態と同じ、と言えますかね。多少のことには一切気づけません。が、大きな物音等異常を察知した場合には緊急事態モードに切り替わり、通常時と同じように作動します」

 香織「なるほど…。あと、気をつけることはありますか?」

 マナブ「水が苦手です。一応、防水加工は施されていますが、多量の水をかぶると故障してしまうので、ご注意ください」

 香織「じゃぁ、料理やお風呂掃除はできないんですか?」

 マナブ「いえ。その程度でしたら可能です。あの…」

 香織「何でしょう?」

 マナブ「さっそく、お掃除から始めましょうか?」

 散らかった部屋を見回す。

 香織「あ、お願いします」

~続く~

 この一人と一台の同居生活の先には、一体どんな結末が待ち構えているのでしょうか?
 
 次回、ちょっとだけムムムな展開があったりなかったりです。

 そして、その展開によって、「どのようにしてぎーやなさんがこの話の着想を得たのか?」がわかる人にはわかっちゃうかもです(///_///)