File No.003 武井昭一(おかしな刑事・おかしな弁護士) (2023/12/09 更新)

客観的な内容にするよう努めていますが、どうしても私情は挟んでしまうでしょうから読者のみなさんとの感じ方のズレ、またオーバーな表現などが目立つかもしれません。そこのところはどうか一つ笑って受け流してやってください。特に、芝居についての考察は、演劇未経験者でありながら、とてつもなく上から目線で「何様?」という表現が目立つと思います。大目に見てやってくださいm(_ _)m
また、キャラの性格などについて、「ここは違うんじゃないかい?」という点がございましたら、遠慮なくコメント欄等にお寄せください。場合によっては書きかえることがある、かも?しれません(^ ^)
シリーズ続行中の作品に関しましては、新シリーズが放送される度に加筆・修正致します(新しく記載した部分は色を変えています)。
 
「おかしな刑事」…2003年よりテレビ朝日系列で放送されている2時間ドラマ。
警視庁東王子署刑事課所属の鴨志田新一警部補(伊東四朗)とその娘警察庁刑事局所属岡崎真実(羽田美智子)が親子関係を隠しつつ協力しながら事件を解決していく人気シリーズ。
 
武井昭一はシリーズ第11弾~登場(シリーズ第16には出演なし)。
 
2017年~はスピンオフドラマ「おかしな弁護士」シリーズがスタート。
弱小事務所ながら機転の効く事務員や鴨志田さんをはじめとする東王子署の刑事達、警察庁の岡崎警視たちなどの協力により毎回大健闘を果たす。
 
かっこよさ★★★★☆
かわいさ ★★★★☆
気持ち悪さ★★★☆☆
人の良さ ★★★★★
気の弱さ ★★★★★
 
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人物
 
主人公二人が居候している家の大家であり同居人の姉小路行人(石井正則)の就職先・大脇修一郎法律事務所で長年大脇の右腕を務めてきた敏腕弁護士。
 
大脇が政界進出を果たした後には彼から引き継ぎ事務所のトップとなる予定だったものの、大脇が殺人教唆で逮捕され事務所も潰れ、独立し武井昭一法律事務所を開業。
 
その際、行き場のない姉小路を同事務所に誘った。
彼にとって事務所は「神聖な私の城」とのこと。
 
初登場回では鴨志田刑事を尾行するなど怪しい行動を取っていたが、これは後輩弁護士殺害の真犯人がかつて自分たちが無罪判決を勝ち取った元被告ではないかと考え、鴨志田刑事なら新事実を掴むのではないかと考えてのことだった。
 
独身。交際相手もなし。
 
姉小路のおばの紹介でトリマーの久保佳未とお見合いし、先方からは好意を寄せられるものの断った。
恐らく、父がベテラン弁護士である佳未と結婚するとその後色々と窮屈な状況に身を置かざるを得ないと考えてのことと推察される。
 
お見合いで緊張したり、関係者の女性と話の流れで恋人繋ぎしてしまっただけで必要以上に動揺するなど、女性慣れしていない模様。
 
大脇のサブとして働いていたときは能力を遺憾なく発揮していたものの、独立してからというものは依頼もまばら。ともすると、女房役に向いており自らがトップに立つ器ではないのかもしれない。
 
ただし、一日で事件関係者の詳細を調べ上げ、関係者の愛人に不倫問題の解決をちらつかせ重要な証言を引き出し、また証言の細かい矛盾点に気づくなど弁護士としての能力は高い。弁護士になり立ての頃は地上げ屋とも渡り歩いてきたとのことで、敏腕弁護士の片鱗がたまに伺える。
 

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事務所がヒマな理由を「やっぱり、私の顔かなー」と発言するあたり、自分の容姿にある程度コンプレックスを抱いているよう。
 
スピンオフ第一弾で見事依頼人の無罪を勝ち取ったものの、その後も事務所が評判になった様子は見受けられず、繁盛しない理由が武井の容姿にあることは否めない、のかもしれない。
 
尚、事務所の閑古鳥ぶりは周知の事実であり事務所を訪れていた鴨志田に「これから来客がある」と告げると「仕事があるんですね?」と驚かれる程。
 
とびこみの依頼人を受け入れたり、遺言状の相談に来た依頼人に「署名捺印があれば個人で用意しても法的に問題はない。その方がお金もかからない」とアドバイスするなど、見た目に依らずお人よし。
 
一方、厄介事は姉小路に押しつけるといったずるさも兼ね備えている。
 
国選弁護人として担当することとなった被疑者の無実の訴えを頭から信用せずに「情状酌量による減刑」を狙う方針を打ち出したが鴨志田が彼の犯行に疑問を抱いていることを知り、自身も考えを改めた。
 
また、鴨志田も自身が事件に関係ないと感じた被疑者の身元引受を武井に依頼しており、一定の信頼関係を築いている模様。
 
依頼人が亡くなった後も守秘義務を通そうとするなど、堅物で実直な人物であることが伺える。
その性格が仇となり、守秘義務と捜査協力の板挟みになることも。
 
姉小路にはしばしば高圧的な態度をとるものの、実のところ小心者で内弁慶のきらいがある。
 
料理上手。その腕前は“めざしのピカタ・チョコレートソース添え”や“イワシエスカベッシュ”などのこじゃれたメニューを作れる程。
そのため姉小路邸では「招かれる」立場であるにも関わらずほぼ毎回自作料理を提供している。
 
本人曰く「社会派弁護士として活躍」しているらしいが、真偽の程は定かではない。
 
姉小路が渡米後は他に弁護士を雇わず、事務員の森と共に事務所を切り盛りしている。
 
有名マジシャンのチケットを取る際、寝袋持参で前日から並んだにも関わらず、「地元弁護士のコネを使った」とうそぶくも、うっかり口を滑らせてバレる。
 
中学時代にシェイクスピアを読破。好きな映画は「サウンド・オブ・ミュージック」。また気持ちが高揚すると大声で歌い出す。これらから推測するにミュージカルが好きな模様。
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天敵
 
・小岩井光子検事…司法修習時代の直属の上司。当時嫌というほどしごかれ泣かされた。顔写真を見ただけで胃が痛くなるほど。
 
・久保丈太郎弁護士…先に述べた佳未の父親。武井曰く、「娘との縁談を断ったことを未だに根に持っている」とのことだが真偽の程は不明。
 
苦手なタイプ…自信に満ちた男性や年上の女性(これは小岩井検事の影響か?)
 
口には出さないものの、その様子からどうやら姉小路のおばのことも若干苦手な模様。
 
嫌いなもの…ギャンブル。
 
エピソード
 
・ニューハーフ団体の顧問弁護を担当(スピンオフ~)
 
・ピンとくるとメガネが光る
 
・雰囲気が怪しいせいか、不審者と間違えられることも
 
・法廷に水筒を忘れると調子が狂う。
 
・父親はバツ2で82歳当時3度目の妻に浮気がバレて刃傷沙汰に。大事には至らず、健在とのこと。
 
・「女に裏切られた男は今までつぎ込んでいた愛情が憎悪に変わる」と発言し、その気持ちがよくわかるとのこと。ただし、過去にそのような経験があるかどうかは不明。
 
・動物は特別好きではないらしいが、少年時代に山で怪我をしたカラスを拾ってきて手当てしたことがあるそうで、心優しい一面が伺える。
 
・労働問題(安全配慮義務違反として損害賠償請求)は不得手だと行人の同級生の弁護を渋っていたものの、実は独自に調査しており、弱いものをほっておけない性格のよう。
 
・流行りもののハンドスピナーを購入。「逆に落ちつかない!」と言うものの、ついつい触ってしまう。
 
・美人に弱い。
 
・酒癖が悪いらしく、方言倶楽部「純情田舎っ子」で泥酔し、醜態を演じている。
←後に鴨志田から“バカ踊り”と揶揄される。
 
・また、そのパブでモテたい一心で貧乏弁護士のクセに大枚をはたいて三つ揃いスーツを購入。泥酔の折も着用していた。森曰く、「クレジットで。しかも分割で」購入した模様。
 
・英語が堪能。
 
・社交ダンスもある程度こなせる。
 
・事件解決のため、ニセ立てこもり事件が企てられその舞台に自身の事務所が使われたのにもかかわらず、武井にはそのことが知らされていなかった。森曰く「先生、お芝居できなそうなんですもん」とのこと。
 
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・真実が警備を担当した大沼櫂の回顧展でロスの美術館との契約不備が発覚した折、開催地である京都に赴きロスにいる姉小路とともに問題を解決。それが縁で大沼の自伝の海外出版の契約も取り付ける。
・京都滞在中は姉小路の本家に真実らとともに居候。食住の対価として雑用作業を求められる。武井の担当は草むしり。
・キュレーター・水村万里子に好意を寄せるも、連続殺人事件の真犯人であることが発覚し失恋。驚きのあまり腰を抜かす。
・後に憧れの弁護士・葉山理佐子と真実のつてでリモートお見合いをする。すっかり意気投合し、裁判でも協力してもらい無罪を勝ち取る。ところが彼女も後に殺人犯であることが発覚。おまけに自分とのお見合いがアリバイ工作に利用されていたことを知り、再び失恋。女運が悪い。
・田端文士村通信に事務所の広告を掲載。森に「お金もないのに」と揶揄される。
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・久しぶりにLAから帰国した行人が連れてきた婚約者・来島くるみのマイペースさに「こりゃまたすごいのが現れましたねー」と困惑したものの、後日おべっかを使われてうつつを抜かし森に窘められる場面も


・行人が階段から転落し病院に搬送された一報を受け、気が動転し死亡したものと勘違い。病室に喪服で現れ慌ててネクタイを取る



・事件関係者の名前を聞いただけで以前調査協力した際に知った名前だと思い出しその正体に気づいたりパブリックドメイン(公有)について東王子署の刑事たちに指南するなどたまに弁護士っぽいこともする

 
名言
 
「マネーイズセカンダリー!(中略) 私のところに駆け込んできた人を見捨てられるわけがないだろう」
 
勝算の低い刑事事件を引き受けるかどうか事務所内で話しているときの一言。
 
それも量刑を争うのではなくあくまで無罪を主張。被疑者の関係者が「量刑で争うように」と依頼したことに対し「何なんだ、あの男は」と不快感をあらわに。
 
「ボロは着てても心は錦」
 
着用しているスーツが2着で2万5千円のバーゲン品であることに対して事務員の森から「先生、もっといいのを着てください」と言われたときの一言。
 
「私は最高裁まで戦っても必ず、彼を無罪にしてみせる」
 
自身が弁護を担当する被告人の前任弁護士である久保丈太郎に放った一言。
 
久保が無罪の可能性のある被告人をわざと有罪に仕立て上げようとしているのではないか、との疑惑があり、鴨志田たちがその証拠をつかんでいるのではと大船に乗った心持から出た発言。
 
ところがその後、現時点では証拠は何もない、ということを知らされ狼狽。いかにも武井らしい展開。
 
 
とは言え、たまにいいことを言う。
 
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